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らないことが多い。例えば、日本の人たちがそれをどういうふうに受け入れているのか、あるいはどういうふうに反応しているのか、あるいはどういう考えを持っているのか、ということについて電話などで聞いてみたいという気がする。

市民オンブズマンが様々なことをしているということを新聞でも読んだ。私は、それに対して非常に魅力を感じ、どういうものであるかという広報をしている。例えば、新聞で読んだ記事にも出ていたが、市民オンブズマンが市長の不正に対して非常に強い活動を行った結果、市長は辞任をすることになったということもあった。そういうふうに市民オンブズマンが非常に活動的であるということは、非常にすばらしいことだと思った。したがって、われわれはそういうことも少しでも学んで洞察を深めていけると思うし、発見もできると思う。

私は現在、今の職務に就いているので、実際、閣議があったときの様々な資料であるとか、内閣の議事録などの公文書にアクセスすることができる。しかし、一般の市民にはできないし、野党の人たちにもそれは不可能である。市民がそういう機密の情報に近づくことは許されていないし、もし、そういうことがあれば訴追されることになる。

したがって、私の素朴な疑問としては、日本でどのようにして、このような自主的な市民オンブズマンが、このようにうまくいったのかと感じている次第である。

 

司会

きょうは午前中からビガノフスキーさんとウンさんのお話を聞いてきた。むしろ、われわれが当然と思っていたことに、ある種の疑問が投げかけられた。足元がよく見えてきたというような気もする。われわれは行政相談制度という立派な制度を持っているけれども、決してこれで完成したわけではない。現在、日本は行政改革というものに取り組む最中であるが、行政相談制度をこの行政改革に中にどのように生かしていくかということも、これからの新しい課題ではなかろうかというように思っている。マレーシアでは、かなり行政改革との連携において制度を活用されているような印象を受けた。われわれも、行政改革を推進していく上で積極的な役割を果たすと同時に、行政改革が完成された後における行政相談制度の在り方というものも考えていかなければならないのではなかろうかというように思うわけである。本日の基本的なテーマは「連携」ということである。行政相談制度各レベルの間の連携というものもあるが、もし、民主党やさきがけが要求しているような行政監視評価委員会というものが国会に置かれるということになると、これはまた、新たな連携の問題というものが発生してくる。こういった問題について考える上で基本となるのは、野間先生の言われた「市民のスタンスに立ってそのニーズを見上げていく」という言葉に尽きると思う。これ以外に「連携」のキーワードはないので、これをキーワードとして採択することによって、このパネルディスカッションを閉じさせていただきたいと思う。

どうもありがとうございました。

 

 

 

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